トロントの紅葉見どころガイド【パート1】

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四季折々の風景を楽しむことができるトロント。
感覚的に冬から夏は「あっという間」にやってきますが、夏から秋はゆっくりと進むようです。東部カナダに群生するメープルシロップを産み出す「サトウカエデ」に代表される広葉樹が、緑豊かな街並をオレンジや赤へと変えて行くさまは、自然の不思議な力をまのあたりにする経験。
8月も中旬を過ぎると朝晩の気温が10度台になり、9月に一度「インディアン・サマー」と呼ばれる猛暑日が訪れた後、いよいよ本格的な秋がトロントにやってきます。

【紅葉の時期は?】

トロント近郊の紅葉は例年9月中旬から始まり、最盛期は10月中旬。「見頃はいつ?」というのは毎年一番の関心事ですが、9月下旬から10月初旬が目安。

「雨が良く降り夜間の気温が急に下がると、鮮やかな紅葉が始まる」と良く言われますが、毎年状況は変わります。特に昨年から今年にかけての厳冬は桜の開花にも影響を与えていたので、今年の紅葉も影響があるかも知れませんね。トロントのあるオンタリオ州各地からの情報は、随時下記ウエブサイトに掲載されますので、参考にしてください。

オンタリオ州公園課「Fall Colour Report(紅葉レポート)」:
http://www.ontarioparks.com/fallcolour

【紅葉鑑賞のオススメ・スポットは?】

今回はトロントのダウンタウンを中心に、公共交通機関を使ってアクセスが便利な場所をご紹介します。

(1)ハイパーク&コルボーン・ロッジ

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ダウンタウンで紅葉といえばここ。

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地下鉄と徒歩で気軽に行ける紅葉ポイントとしてトロント市民にも有名で、最盛期にはご覧のような紅葉が鑑賞できます。


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地下鉄ハイパーク駅を下車し、正門までは徒歩5分と便利。公園内を真っすぐ抜け、パティオのある中央のカフェに向いましょう。

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カフェではパイやデニッシュ、ライスプディングを始めトースト類など簡単なお食事とお茶ができます。注文して出来上がりに時間がかかるものは番号札を渡されますので、それを持って席につくと持って来てくれるシステム。その場で揃うものでしたら、トレイに乗っけて自分で持って行きます。

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建物内のレストラン・スペースと、屋外のパティオもあります。この日はアップルパイにコーヒーをパティオで。人懐っこい雀がパイを狙ってやってきました(^^)

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紅葉ポイントはレストランの裏側の森。バードウォチングができる小高い丘は、見晴らしの良いポイントです。

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公園内はあちこち林や森があり、舗装された散策路を歩く形になります。

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日差しが強い快晴の日に鮮やかな紅葉をカメラに収める方法は、「フラッシュ強制発光」。昼間にフラッシュというのは聞き慣れないと思いますが、普通に撮影するとカメラが青空の光を拾ってしまって肝心の葉っぱが黒くつぶれてしまうことがあります。こんな時、フラッシュを強制的に発光させると、鮮やかな葉っぱの色が浮かび上がって、肉眼で見ているような美しい紅葉シーンをカメラに収めることができます。ぜひ一度お試しください。

ハイパーク:http://www.highparktoronto.com/

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ここに来たら、公園の一番奥にある「コルボーン・ロッジ」も是非立ち寄ってみてください。この公園はトロントが街として誕生した19世紀には個人の私有地だったという由来があり、持ち主の私邸が現在も保存されています。トロントは「ヘリテージ」といって過去の歴史を大事にする街。この場所でも、今から200年ほど前のトロントの暮らしを体験することができます。

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入り口は休館日のようですが、ノックするとドアを開けてくれる仕組み。

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入るとすぐ受付があり、昔のイギリス風の衣装を着た女性が、外観からは想像できないまるで迷路のような邸内を約1時間にわたってガイドツアー(有料&英語)してくれます。

ハイパークで紅葉散歩ブログ:https://seetorontonow.jp/?p=98

(2)トロント植物園&エドワーズ・ガーデンズ

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ハイパークがトロントの西の紅葉の名所であるなら、トロントを縦断するハイウエイが走る「ドン・バレー」は紅葉の東の名所。「バレー(渓谷)」という名の通り、ここは深い谷になっています。時は地球を襲った最終氷期の終わり頃。年代で言うと今から1万2千年前になるとこれまでカナダを覆っていた厚い氷が溶け、大地が削られて誕生した渓谷がこの地の由来というなんとも雄大な自然物語がここにはあります。

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谷の中心を流れるドン川に流れ込む支流もいくつかある広大なエリアの中でも、比較的アクセスが良いのがトロント植物園を起点としたエドワーズ・ガーデンズ。ハイパークと並ぶ市民の憩いの場所として美しい紅葉が見られます。


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トロント植物園は地下鉄エグリントン駅から51番、54番あるいは54A番バスでトロント植物園下車。エドワーズ・ガーデンズへは駐車場奥の森を降りてゆく感じです。

トロント植物園:http://torontobotanicalgarden.ca/

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ハーパークと違うのは、この一帯はドン・バレーの中心を流れるドン川を中心にいくつもの支流があり、水と緑豊かなエコシステムを形作っていること。公園や初心者向けの散策路が豊富です。例えば、エドワーズ・ガーデンズを出発して南に向うと、ウイルケット・クリークを経由してサニーブルック公園まで続くトレイルを小川沿いに40分ほど歩くことができ、森の中を美しい紅葉散歩が楽しめるのがポイントです。

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「セントラル・ドン」の看板が・・・ここはトロントの東にある大きなエコシステムの、ちょうど真ん中なんですね。

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大きなメープルの木が紅葉するさまを間近でみると、やはり圧巻。

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周辺の景色に目を奪われる紅葉散歩ですが、地面に落ちている葉っぱを見るのも楽しみですね。

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エドワーズ・ガーデンズの紅葉散歩:https://seetorontonow.jp/?p=100

(3)ドンミルズ&ブリックワークス

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エドワーズ・ガーデンズからさらに南下し、ドンミルズ周辺のトレイルも美しい紅葉散歩が楽しめます。森の中を歩いていると、野鳥の姿を頻繁に見かけることができるほど。

クルマ以外で比較的アクセスが便利なのは、南側にある「ブリックワークス」。夏期シーズン中は地下鉄ドンミルズ駅から約15分の無料シャトルバスが運行します。
http://www.evergreen.ca/get-involved/evergreen-brick-works/visitor-info/#bus-schedule

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建物の由来は、19世紀にトロントを襲った2度の大火にさかのぼります。当時は主流だった木造建築を改め、火災に強いれんが造りにするために大量のれんがが必要になり、そのために作られた工場跡というユニークなもの。工場裏の敷地内で大量の土砂を掘ったことが原因で現れた地層がこの辺一帯の地質学的な特徴を解明する貴重な資料となっていて、珍しい常設展示が行われています。

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隣接した建物にはちょっとしたカフェがあったり散策ができる公園もあり、お天気のよい午後になると近隣の住民が集まってくる憩いの場となります。

写真はすべて今年の春のものですが、今年の紅葉はきれいな風景を見ることができるでしょう。オススメは建物奥にある小高い丘。見晴し台になっていて、ドンバレー全体が見渡せます。

(4)ブラッククリーク・パイオニア村

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19世紀のトロントを再現し、当時の暮らしを散策しながら体験することができる有料のアトラクション。敷地全体に古き良き時代のトロントを彷彿とさせる建物が点在し、コスチュームを着たキャストの皆さんが雰囲気を盛り上げてくれますが、特に秋の時期はきれいな紅葉風景を楽しみに、大勢の人が集まります。

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地下鉄ダウンズビュー駅から106番YORK UNIVERSITY行きに乗り、「THE POND RD AT ARBORETUM LANE」下車。ダウンタウンからは約1時間ほど。開園時間は午前10時〜午後5時で、入場料:15ドル。

http://www.blackcreek.ca/

トロントのダウンタウンで見ることができる紅葉、いかがでしたでしょうか?
次回はトロント近郊の紅葉をご紹介します。